もうすぐゴールデンウィーク。一年の中で最も休日がまとまっているゴールデンウィークですが、そもそも祝日の日数は何日あるのか？それぞれの日の意味って何？改めて聞かれると意外と答えらないものではないでしょうか。
今回は祝日について詳しく見ていきたいと思います。

祝日は正しくは「国民の祝日」といいます。
「国民の祝日」は「国民の祝日に関する法律（祝日法）」によって定められた日本の公的な休日です。
日本の文化や風習、歴史を祝い感謝するための日として法律の第1条にその意義が規定されています。

<国民の祝日に関する法律>
（第1条）自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名付ける。

日本の祝日は、年に16日あり、祝日は振替や調整がなされます。

祝日が土曜日や日曜日に重なってしまうという場合があります。祝日と日曜日が重なってしまった日の次の平日を替わりにお休みにします（振替休日）。
※土曜に祝日が重なってしまった場合には振替休日は設定されません。

それ以外にも、祝日と祝日の間に平日があった場合には、「国民の休日」としたり、祝日を日付で固定せずに第◯月曜日と定め、土日と合わせて三連休となるようにする（ハッピーマンデー）制度があります。
成人の日や敬老の日、スポーツの日などがハッピーマンデー制度の対象となっている祝日です。

「国民の祝日に関する法律（祝日法）」第2条で以下のように祝日の名称、日にち、意義が定められています。

【1月～3月】
・元日：1月1日／年のはじめを祝う
・成人の日：1月の第2月曜日／おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
・建国記念の日：2月11日（政令で定める日）／日本の建国をしのび、国を愛する心を養う
・天皇誕生日：2月23日／天皇の誕生日を祝う。
・春分の日：春分日／自然をたたえ、生物をいつくしむ。

【4月～6月】
・昭和の日：4月29日／激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
・憲法記念日：5月3日／日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
・みどりの日：5月4日／自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
・こどもの日：5月5日／こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

【7月～9月】
・海の日：7月の第3月曜日／海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
・山の日：8月11日／山や自然に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
・敬老の日：9月の第3月曜日／多年にわたり社会につくしてきた老人を敬い、長寿を祝う。
・秋分の日：秋分日／祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

【10月～12月】
・スポーツの日：10月の第2月曜日／スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
・文化の日：11月3日／自由と平和を愛し、文化をすすめる。
・勤労感謝の日：11月23日／勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

※春分の日と秋分の日は官報に暦要項（れきようこう）が掲載されたあとに正式決定され、毎年、春分の日は3月20日前後、秋分の日は9月22日前後となります。

今回はご紹介できませんでしたが、それぞれの祝日には制定された経緯があります。実際に調べてみると過去の出来事や神話が由来していたりと奥が深いものです。
今まであまり気にせずに過ごしていた祝日も意味を知れば違う過ごし方ができるかもしれません。
ぜひ、有意義で充実した祝日を過ごしてください！