気温がどんどん上がるこの時期、食中毒に気を付けて!
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はじめに
今年は6月に30℃を超えるという厳しい暑さが続いていますね。
そんな時期、気を付けたいことの一つに【食中毒】があります。
食中毒は、細菌やウイルスから起こるものですが、私たちの生活習慣も大きく関わっています。
一般的に、気温が高くなると冷たいものを食べたくなりますよね。そうすると食品を加熱しないまま食べるケースが増えます。
さらに体調面では、厳しい暑さのため体力が低下しがちです。
食中毒を発症してしまうと、下痢や嘔吐などに苦しむこととなります。
そのような状況を避けるため、万全な対策を施して、
安心安全な食生活を送れるように
今回は食中毒の原因や、予防・対策法を解説します。
代表的な食中毒の症例
湿度、温度が高くなると、食中毒の原因となる細菌が大量発生します。
どのような菌があるか、代表的なものをご紹介いたします。
①O-157やサルモネラ
ほかの細菌と比べて感染力が強いといわれ、食品に100個程度しか付着していなくても食中毒を引き起こすと言われています。
これらが付着しやすい食肉や卵を食べるときには、十分に気をつける必要があります。
②カンピロバクター
細菌性食中毒の代表といわれ、O-157と同じく食肉に付着しやすいことで知られています。
多くの場合、鶏肉や牛レバーを生や加熱不十分のままで食べると発症する可能性が高いです。しっかり加熱をすることが対策となります。
③ウエルシュ菌
人や動物の腸管や土壌などに広く生息する細菌で、食後6~18時間で発症し、下痢や腹痛を発症させます。
カレー、煮魚、麺のつけ汁、野菜の煮物などの煮込み料理が原因食品となることが多く、対策としては、加熱調理した食品の冷却は速やかに行い、室温で長時間放置しないことです。
また、食品を再加熱する場合は、十分に加熱して、早めに食べることがポイントです。
④セレウス菌
セレウス菌は芽胞を形成し、90℃で60分加熱しても死滅しない熱に強い細菌です。
チャーハンやピラフ、スパゲッティや焼きそば等が代表的な原因食品として挙げられます。
症状としては「嘔吐型」と「下痢型」の2種類がありますが、特に日本国内では「嘔吐型」の事例が多く発生しています。こちらの対策としては、必要最小量の調理を行い、速やかに提供・食事をすること、また保管する場合には8℃以下または55℃以上を保つことが有効です。
家庭でできる5つの食中毒対策
食中毒予防の3原則は、細菌を「つけない」「増やさない」「殺菌する」が基本です。
私たちの生活環境の様々なところに食中毒の原因となる細菌は潜んでいますが、残念ながら肉眼では見る事ができません。
しかし幸いなことに食中毒の細菌のほとんどは、繁殖能力はあまり強くはありません。
家庭でできる対策についてご紹介いたします。
①まずは清潔さを心がける
・調理中も常に手を洗う
(指輪をしているときには外し、爪の中までしっかり洗う)
・調理器具、ふきんは洗浄・消毒する
(熱湯や除菌スプレーの活用)
②生の食品と加熱済み食品とを分ける
・菌が移ってしまうことを避ける
・まな板や容器を分けて使う
③しっかりと加熱する
・特に肉類、卵および魚介類はよく加熱する
④安全な温度に保つ
・調理済み食品を室温に放置しない
・冷凍された食品を室温で解凍しない
(流水や電子レンジでの解凍を心がける)
⑤安全な水と原材料を使う
・新鮮で良質な食品を選び、
買い物をしたら速やかに冷蔵庫に入れる
・安全性が確保された、殺菌乳などの食品を選ぶ
・果物や野菜を生食する場合にはよく洗う
お弁当で食中毒を起こさないための4つの対策
お昼ご飯としてお弁当を持参されている方もいらっしゃるでしょう。
この時期にはいつも以上に注意が必要です。
お弁当を詰める際の注意点を見ていきましょう。
①具材はしっかりと加熱をするように
・生野菜は避け、加熱したものを詰めるようにする
・卵焼きやゆで卵は中心部までしっかり熱を通す
・作り置きのおかずも再加熱してから詰める
②おかずは味付け濃いめを心がけて
・塩、酢、カレー粉、ショウガ、ニンニク、梅干しなど
殺菌効果をうまく利用
・いつもより少し濃いめの味付けを心がける
・ごはんは、炊くときに酢をスプーン一杯だけ入れる
③水気の多いおかずは避ける
・細菌が繁殖しやすい水気を多く含む
煮物や和え物はできるだけ避ける
・マヨネーズを使ったおかずは傷みが早いため、
ポテトサラダなどはこの時期は控える
・チャーハンや混ぜご飯は、具材の野菜から
水分が出て傷みやすいため要注意
~安心なおかずの例~
・揚げ物や炒め物など、しっかり油で調理して
水分を飛ばしたもの
・卵料理はかたゆで卵に、味玉で
しっかり濃い味付けをすれば安心
・ほうれん草のお浸しはかつお節を多めに散らして
水分を吸収するようにする
・マヨネーズを添えたいときは小さい容器に
移したものを用意し、食べる直前に添える
・生で食べられる魚肉ソーセージやかまぼこも
一度焼いて入れる
⑤お弁当箱に詰めるときの注意点
・一度しっかり冷ましてから詰める
・仕切りにはレタスなどの葉物野菜は控える
・仕切りにはプラスチック製のバラン、
シリコンカップ、アルミホイルなどを使用する
・詰める際には菜箸を利用、素手は控える
・持ち歩くときのため保冷剤や保冷バッグを利用
おわりに
この時期の食品管理にはいつも以上に気を配る必要がありますが、
気を付けるポイントを押さえてさえいれば食中毒を防ぐことは可能です。
もし、食中毒が疑われる症状が出てしまったら内科や消化器内科で診察を受けましょう。
そうならない為にもいつも以上に注意を払い
おいしく食べて、高温多湿のこの時期も健康で乗り切りましょう。
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