経理とは?業務・仕事内容や活かせる資格を解説!
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はじめに
経理と聞くと「数字の管理をする?難しそう!」とイメージする人も多いと思いますが、どんな業務を行っているのかご存じでしょうか?
経理とは、一言でいえば、会社のお金を管理をすることです。
会社は利益や資産を生み出すために、仕入れや販売、経費の支払いなどで多くのお金を動かしています。
そして会社は、そのお金の流れを可視化して管理しなければなりません。
その管理を行っているのが経理部門になります。
今まで経理経験がある方も、これから転職しようと考えている方も、経理の仕事はどんな仕事であるのかをしっかり確認してみましょう。
経理の仕事について

経理の業務内容は、大きく4つに分類することができます。
それぞれについて、詳しくご案内します。
(1)日常業務
日々の取引をすべて記録していきます。
備品の購入や出張旅費の精算といった小口現金の精算、伝票の入力、帳簿の入力など下記業務を行います。
・現預金の出納管理と入力
・売上仕入れなどの取引入力
・請求書の発行
・支払業務
・経費精算業務
・伝票起票
・取引先登録や信用調査
・与信業務
・預金管理
(2)月次業務
取引先への請求や回収、および給料の支払い、取引先への支払業務が大切な仕事になります。
一般的には、それぞれ一定の締日を設けて集計・処理します。
また、毎月末ごとの月次決算および予実管理も経理にとって欠かせない業務です。
月次決算の目的は、主に予算・計画との比較であったり、早期に経営の現状を把握して、早めの対策をとることにあります。
財務会計的にも大切な仕事であり、経営管理的な視点が強く、迅速な情報提供が期待されています。
・合計残高試算表の作成
・月次決算
・各種台帳の管理
・給与計算および支払い
・源泉所得税、住民税の管理および納付
・売掛金管理
・買掛金管理
(3)年次業務
経理の仕事でもっとも重要なのが「決算の取りまとめ」にあります。
中小企業、大企業などに関わらず、年一回必ず行う業務です。
年次決算後の、税務申告や会計監査対応、決算短信や有価証券報告書などの開示資料作成といった業務も含まれます。
・年次決算書の作成
・申告書作成業務および納税業務
・開示資料作成
(4)年末調整等その他の業務
年次決算の後には、税務申告や会計監査対応、決算短信や有価証券報告書などの開示資料作成といった業務も大切な役割となります。
そのほかにも、株主総会の準備や社会保険や労働保険関係の事務、給与計算、源泉徴収税の管理と支払など、総務や人事のような仕事も経理担当者が対応する企業もあります。
・年末調整業務
・労働保険の申告
・社会保険算定
・金融機関との折衝
・資金繰り
未経験からでも経理業務にチャレンジできるの?
未経験から経理を目指す場合には、基本的なPCスキルをはじめとした業務に活かせるスキルや人間性をアピールすることが効果的です。
また、オフィスワークを経験している人は職務経歴書や面接では、担当していた業務や保有スキルを具体的に伝えましょう。
~持っておくとアピールできる!経理に関わる資格~
■簿記
簿記の資格はいくつかありますが、日商簿記検定がおすすめです。中途採用の場合には、2級以上を取得しておくのが望ましいです。
求人によっては、日商簿記検定2級を応募条件に設定している企業もあります。
■ビジネス会計検定
簿記が財務諸表を正確に作成する能力が求められるのに対して、ビジネス会計検定は財務諸表の読み解きと分析力が問われます。
■FP(ファイナンシャルプランナー)
資産、負債、キャッシュフローを把握し、未来の為のお金の使い方を考えるスペシャリストといえます。
簿記とFPの資格を取得していると、帳簿の付け方、お金に関するデータ分析の両方ができるという事で就職の場合にはより有利に働く可能性が高いです。
なお、FP試験は学科と実技があり、資格を取得するためには両方に合格しなければいけません。
また実務では、主に会計ソフトとエクセルをよく使用します。
エクセルは、基本的な関数や機能などを使いこなせるようにしておくと、経理事務の仕事に就いてから役立つでしょう。
会計ソフトは職場により使用ソフトが異なるため、入社後に使い方を学びましょう。
経理の経験者がスキルアップできる!資格やスキルについて
経理のスペシャリストになりたい!もっと幅を広げたい!という方は下記資格の取得がおすすめです。
■FASS検定
FASSとは「Finance Accounting Skill Standard」の頭文字を取ったもので、経済産業省が経理・財務部門の人材育成を目的に実施している検定試験です。
月次の業績管理から決算業務の進め方、各種税金の申告方法など、経理部門での業務に必要な基礎知識が幅広く学べる資格であり、日商簿記検定よりも実務的な能力が問われる試験です。
また、税理士や公認会計士のスキルは、経理業務を行う上で有利になる資格といえます。
【国際基準の経理を目指したい方向けの資格】
■米国公認会計士(U.S.CPA)
米国各州が認定する公認会計士資格で、会計・税務・財務などの基本的な能力があることを示します。
■BATIC(国際会計検定)
グルーバルビジネスに対応できる会計検定です。
BATICはすべて英語で出題される試験です。
今後、海外進出を考えている企業などへの転職を考えている場合は、チャレンジしてみましょう。
まとめ
経理の仕事は、数字を扱うため数字に強い人・苦手意識のない方に向いているお仕事です。
正確さや期日管理を含めて几帳面に業務遂行できる人が活躍しているようです。
また、営業や総務担当者と情報共有しながら仕事を行うので、社内でのコミュニケーション能力も求められます。
これから経理事務の仕事を検討されている方は、
これまでの内容を参考にしていただき自分に合った就業先を見つけて下さいね。