投資初心者や経験の少ない人にもおすすめ*新NISAのご紹介
- お役立ち情報
はじめに
日本人の平均寿命がのび、「人生100年時代」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
内閣府の高齢社会白書(2023年版)では、男女ともに平均寿命は延びて、2070年には男性85.89歳、女性91.94歳となり、女性は90歳を超えると見込まれています。
「老後2,000万円」という言葉も聞かれ、公的年金だけでは生活費が足りず、年金とは別に多額の老後資金を自分で準備しなければならないという認識が多くの人の中で広まりました。
しかしこの2,000万円という試算はあくまでひとつの参考例です。
生活環境や生活スタイル、ライフイベントなど個人の状況によって老後に必要となる資産額は異なります。
「人生100年時代」とも言われる現代、セカンドライフを楽しみ、豊かに過ごすために老後に向けた準備を始めてみませんか。
今回は初心者でもはじめやすいNISAについてご紹介します*
そもそもNISAとはどのような制度なのか?

NISAは、2014年1月の制度開始以降、2016年4月にはジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)、2018年1月にはつみたてNISAがスタートし、2024年1月から新制度が開始されました。
NISAとは、少額からの投資を行う方のための「少額投資非課税制度」です。
本来であれば個人投資家は、一般的に投資で得られた利益に対し約20%の税金を支払わなければなりません。
しかし、「NISA口座」を利用して一定の金額内で投資すれば、その利益には税金がかからなくなります。
『投資』と聞くと「ハードルが高い」「どのような商品があるかわからない、どうやって選んだらいいかわからない」「元本割れするリスクがある」などのイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、金融機関によっては100円から投資することも可能であり、自分自身で多くの商品・銘柄を調べなくても、まずは投資信託を1本購入することで手軽に分散投資ができるような商品を選ぶこともできます。
また、長期間資産運用することにより、利息に利息が付く複利効果が高まり、投資額は少額でも効率的な資産形成が期待できます。
これまでのNISAと新NISAの変わったところは?

2024年1月から新NISA制度が始まりました。
どのような点が変わったのか、
ポイントを3つご紹介します*
【ポイント①:つみたて投資枠と成長投資枠が併用可能】
これまでのNISAは「つみたてNISA」か「一般NISA」どちらか一方しか選択できませんでしたが、新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を同時に使えるようになりました。
【ポイント②:年間の投資上限額が拡大!】
これまでのNISAは「つみたてNISA」年間40万円、「一般NISA」年間120万円となっていましたが、新NISAでは「つみたて投資枠」として年間120万円、「成長投資枠」として年間240万円、合計年間360万円投資が可能になりました。
【ポイント③:非課税保有期間の無期限化】
これまでのNISAは「つみたてNISA」は20年、「一般NISA」は5年と非課税保有期間が定められていました。
しかし、これが撤廃され無期限で運用ができるようになりました。そのためロールオーバー(非課税期間が終了したあとに、金融商品を翌年の非課税投資枠へ移管すること)の選択、手続きが不要になります。
新NISAで考えられるデメリットは?
メリットがあれば、もちろんデメリットも発生します。
NISAをはじめる前に、何に注意すべきかを知ってからはじめましょう。
【お金を減らす可能性がある】
新NISAに限った話ではありませんが、投資には元本保証がありません。
新NISAの中でもつみたて投資枠で投資できる商品は、国が定めた一定の基準を満たす投資信託・ETFとなっています。
いくら国が定めた基準を満たす投資信託、ETFといえども、国内外の株式や債券など、投資商品で運用する以上、元本割れをする可能性はありますし、必ず値上がりするとは限りません。
投資する商品によっては、お金を減らす可能性があることを押さえておきましょう。
【短期間での投資には向かない】
金融庁の「つみたてNISA早わかりガイドブック」や「NISA早わかりガイドブック」では、1985年以降の期間で長期・積立・分散投資を5年間行なった場合には元本割れするケースがあるものの、20年続けた場合には元本割れしていないことが示されています。
新NISAでは、15年後や20年後といった使うまでに猶予があるお金を用意するのに活用するのが良いでしょう。
【海外赴任・転勤で使えない、未成年者も使えない】
新NISAの対象は「日本国内に住んでいて、口座を開設する年の1月1日時点で18歳以上の方」となります。
そのため、海外赴任・転勤などで出国すると、多くの金融機関では新NISAを利用できなくなります。税制上は「最長5年の海外赴任」であればNISA口座の資産を保有できます。しかし、対応している金融機関が少ないのが現状です。
また、旧NISAには未成年者向けの「ジュニアNISA」がありましたが、新NISAでは未成年者が利用できる制度はなくなりました。
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金融庁:「つみたてNISA早わかりガイドブック」「NISA早わかりガイドブック」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/book/
新NISAの始め方
「NISAをはじめてみよう!」と思った場合、どのような流れで始めるかについてご紹介します。
STEP1:金融機関を選ぶ
STEP2:口座開設をする
STEP3:証券会社の審査を受ける
STEP4:口座に入金する
STEP5:投資商品を選ぶ
STEP6:積立金額を決める
STEP7:設定内容を確認して積立をスタート
NISA口座は1人1つしか持つことができません。
どの金融機関を選ぶのかは、個人の考え方次第です。取扱銘柄数が多いところや、PCやスマホで取引がしやすいところ、少額から投資もできるところなど自分自身にあった金融機関を探してみましょう。
金融機関が決まれば口座開設をします。
最近はインターネットから申し込みができる金融機関も増えています。
口座が開設できたら投資商品、積立金額を決めていきましょう。
投資信託は多くの種類があって、初心者がいきなり選ぶのは難しく感じるかもしれません。
ただ、つみたて投資枠で選択できる投資信託は金融庁が長期積立・分散投資に適したものを厳選してくれています。
また金融機関で相談することもできるので、悩んだ方は一度相談してみるのもよいでしょう。
商品や金額が決まれば、積み立てをスタートしていきましょう!
おわりに
「人生100年時代」「老後2,000万円」など気になるキーワードは耳にするけれども、今何を始めたらいいかわからないという方もいらっしゃると思います。
新しく何かを始める場合、最初の一歩を踏み出すまでに時間がかかることもあります。
今回はNISAについてご紹介しましたが、まずはライフプランのシミュレーションからはじめてみることも第一歩になります。
日ごろ利用している金融機関に相談してみたり、無料でファイナンシャルプランナーに相談することもできます。
これからの人生のことを考えて、今の自分にできることから始めてみてはいかがでしょうか。
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金融庁 ライフプランシミュレーション
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/lifeplan-simulator/ -
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