飲食店のホールスタッフ、アパレルショップ、携帯ショップ、ホテルのフロント等、幅広く活躍の場がある接客業。
お客様からの感謝が直接伝わってきて、やりがいがある反面、休みが取りにくかったり、売上ノルマがあったりと体力的にも精神的にも疲れてしまう場合があります。
長期的に続けることが難しく感じ、転職を考える方もいらっしゃるかと思います。

今回は、接客経験者が転職を考える理由や、接客業で身に着けたスキルを活かして働ける仕事をご紹介します。

接客業からの転職を考える主な理由をご紹介します。

■勤務日時が不規則
接客業の仕事は、シフト制による勤務が多いです。早番・遅番の交代制になるので、日によって勤務時間が異なります。
また、来客数の増える土日や祝日は出勤となることが多く、友人や家族と休みが合わないことがあります。

■売上ノルマがきつい
化粧品やアパレル、携帯販売等は、売り上げノルマが課せられている場合があります。
売上ノルマに対するプレッシャーを感じてしまう方もいます。

■給料が低い
勤務先や勤続年数、職場でのポジションによっても異なりますが、接客業は他の業種と比べると、給料が低い傾向にあります。
なかなか給料が上がらず、仕事に対するモチベーションが下がってしまうことがあります。

■体力的に辛い
接客業は、基本的に立ち仕事となります。
長期的な勤務を考えたとき、体力的に厳しいと感じてしまう方もいます。

また近年では新型コロナウイルスの影響により、業務縮小を余儀なくされ、休業・閉店に追い込まれる会社が相次いでいます。
「シフトが減らされてしまった」「給料が減った」等、先行きの見えない不安定な現状から転職を考える方もいます。

接客業からの転職を考えている方にオススメしたい仕事を4つご紹介します。

企業オフィスや、ショールーム・モデルルームなどで、お客様をお出迎えする受付の仕事。
来訪されたお客さまが最初に接するのが受付です。
“会社の顔”となる仕事のため、清潔感のある身だしなみ・丁寧な言葉遣い・所作が求められます。

また、受付では様々なお客様に対応します。
急いでいるお客様にはスピーディーに対応したり、ご年配の方には聞き取りやすい声の大きさでゆっくりはっきり話したりと、接客業で培った対応力を活かして働くことができます。
「接客は好きだけどノルマが求められる仕事は苦手」という方にオススメです。

「人と話すことが好き・基本的なPC操作が可能」という方には、コールセンターがオススメです。
例えば、カスタマーサポートのコールセンターでは、お客様からの問い合わせに回答し、専用のシステムに通話履歴を入力します。

対面か電話かという違いはありますが、お客様の話に耳を傾けて対応するという点は変わりません。
そのため、接客経験者はコールセンターの仕事に対する順応性が高いと言えます。
また、「立ち仕事に疲れてしまった」という方も無理なく働くことができます。

接客と営業は、販売する商品やサービスが異なるだけで、“お客様の要望を聞き、商品・サービスを提供する”という流れは同じです。
そのため、接客業で身に着けた傾聴力・提案力を活かして働くことができ、成果を出しやすいのがポイントです。

社歴や経験の長さに関わらず、実績を上げれば評価してもらえますし、インセンティブ制度のある企業で働けば、モチベーションアップにもつながります。
また、法人営業職は土日休みの場合が多く、ワークライフバランスが取りやすくなります。

書類作成やデータ入力、電話・メール対応など、机上で行う業務が中心となります。
シフト作成、売上管理・在庫管理、報告書の作成などで身に着けた事務スキルを活かして働くことができます。
また、取引先とのやり取りや、来客対応を行う場合もあり、コミュニケーションスキルも活かせます。

転職までの時間に余裕のある方は、MOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）の資格取得をオススメします。Microsoft OfficeのWord・Excel・PowerPoint等のスキル証明になり、書類作成の仕事にも役立ちます。

「接客業しか経験がないけど大丈夫かな？」という声をよく聞きますが、実は接客業で培った経験・スキルを活かして働ける仕事は多くあります。
転職をし、「いきなり正社員で働くのは不安」という方は、まずは未経験から始められる派遣社員や紹介予定派遣の仕事を探してみてはいかがでしょうか。

「自分にはどんな仕事が向いているのか？」「転職活動でアピールできるスキルは何か？」等、分からないことやお悩みごとがあればお気軽にご相談ください。
あなたの転職活動が成功することを願っています☆